なたは、今おいくつですか?
このともしびは、年齢(ねんれい)に対する思い込み…
制限(せいげん)」をなくすともしびです。
人が生まれたのは、1890年アメリカはインディアナ州。
早くに父親をなくしたために、彼は6歳から働かなくてはなりませんでした。
もちろん、学歴(がくれき)なんてありません。
そして、40以上もの(しょく)をわたり歩いた後…
39歳のときに借金をして、小さなガソリンスタンドと、その中にたった6席だけのレストランを開きました。
彼の小さなレストランは、味のよさで、そこそこの評判(ひょうばん)にはなったのですが……
ところが。
65歳のときに、近くに高速道路(こうそくどうろ)ができて、お店の前の道を通る車が、ぐっと減ってしまいました。
どういうことかというと、お客さんの足が途絶(とだ)えて、
お店は、つぶれてしまいました。
老人に残されたのは、たった一枚のメモのみ。
レストランで評判がよかった料理(りょうり)のレシピ、それ一枚だけだったのです……。
て。
この後、老人はどうしたのでしょう。
評判のよかったレシピがあっても、もはやレストランはありません。
もちろん、再びレストランをつくるような資金(しきん)など、かけらもありません。
彼は、年金をもらえるような身分ではなく、夫婦ふたりが食べていくことすら困難(こんなん)状況(じょうきょう)に追い込まれてしまいました。
なんとか65歳まで生きのびてきたものの、とうとう行きづまってしまったのか…!
まさに、絶体絶命(ぜったいぜつめい) !?
ところが。
この「行きづまり」に当たったからこそ、65年目にして彼の「天命(てんめい)」にも当たっていたとは…
当時の老人には、想像(そうぞう)もできなかったことでしょう。

『 行きづまりは、展開(てんかい)の一歩である 』

吉川英治(よしかわえいじ) (作家)
(なや)んで悩んで考えぬいた挙句(あげく)、老人は……
そのレシピを売りこむために、アメリカ全土をかけめぐり始めたのです!
そう。
自分がレストランをもっていないなら、もっている人に「レシピだけ」売ればよいではないですか!
『 ……なにをバカな? 』
と思われたかもしれませんね。
もちろん、どこのだれともわからない老人の話をまじめに聞いてくれる人なんて、そうそういません。
多くの人が考えるように、そんなにすぐうまくいくほど、世の中は甘くないでしょう。
でもね、老人は信じていたのです。
いや、信じるしかなかった。
自分と、その一枚のレシピを。
ぼけじじいと言いたければ、言わしておけばよいのです。
きっと、彼にも彼なりの、信じる「ともしび」があったのでしょうね……。
して、8年の時がすぎました。
老人は、何度も何度も、失敗をくり返しました。
その末に、「フランチャイズ」というレシピだけを売る仕組みを、世界で初めてつくりだしていました。
――仕事で成功するためには、有名な大学に行ったり、資格(しかく)を取ったりすれは、それだけでよいのでしょうか?
しかし、かしこいはずの人々は、だれもこの老人と同じ知恵(ちえ)を生み出していません。
ふしぎですね。
なぜでしょうか?

『 最高のアイデアは
  つねに現場(げんば)から生まれる 』


ジャック・ウェルチ (GE元CEO)
あなたも、何かに行きづまったときは、一度スタート地点に帰ってみてはいかがでしょうか。
「20世紀最高の経営者(けいえいしゃ)」と呼ばれたウェルチでさえ、このことを自戒(じかい)していたのです……。
話をもどしましょう。
そのころには、老人のレシピをつかった料理を販売(はんばい)するというフランチャイズの契約(けいやく)をしたお店は、なんと……
600店を()えていました!
8年なんて、あっというまに過ぎます。
老人らしく(?)縁側(えんがわ)でネコをだいてグチをこぼしていても8年。
アメリカ全土をかけめぐっていても8年。
どうせなら、充実(じゅうじつ)した8年をえらびたいものですね…☆
らに今度は……
老人は、フランチャイズ権を人にゆずって、自分はそのフランチャイズの親善大使(しんぜんたいし)として、世界各地を旅してまわりました。
日本にも、たびたび訪れました。
意外にも、そのフランチャイズの「シンボルマーク」が生まれたのは、日本なんですよ。
そして老人は、その後も長生きした後、90年の生涯(しょうがい)を終えるのですが……
そのころには、フランチャイズ店は、なんと、
世界48ヶ国で6000店 !!

を超えていました !!
さて、いま一度、思い出してみましょう。
老人は、お金持ちでもなければ、地位も学歴もない。
39歳まで定職もなく、やっとの思いでつくった小さいレストランさえつぶしてしまった、どこにでもいる、ただのおじいさんでしたよね。
老人の唯一の財産(ざいさん)ともいえるその「料理」とは、いったい何なのでしょうか…?
『 もしかして、すごい高級料理(こうきゅうりょうり)? 』
いえいえ。
ふだん、ふつうの人が気軽に食べている料理なのですよ。
スクロールする前に、ちょっと考えてみませんか?
あなたも食べたことがあるはずなのですが……。
老人の名は――
『 カーネル・
  サンダース 』
「カーネル・サンダース」!
そう!
言わずと知れた、「ケンタッキー・フライドチキン」創始者(そうししゃ)です。
そうなのです。
「老人」とは、あのケンタッキーの「白ひげのおじいさん」だったのです…!
これほど世界中に影響(えいきょう)を与えた成功は、落ちこぼれ人生を送ってきた男が…
65歳からスタート!
させたのです。

『 人生は自分でつくるもの。
  “おそい”ということはない 』


カーネル・サンダース
あなたは、今おいくつですか?
あなたの心には、今どのような気持ちがあるでしょうか?
あなたの人生は、あなたがおえらびくださいね…☆

「もういい年なんだから欲ばらずに
  あきらめたほうがいい」

と多くの人は言う
しかし私は思う

『 欲ばらずにあきらめる
  からこそ 人は老いこむのだ 』


セオドー・F・グリーン
Presented by ともしびワールド